屋号、レ・グルマンディーズの由来

さて、屋号のレ・グルマンディーズ、«Les Gourman'disent» のフランス語の綴りを見ますと、

不思議なトコロにアポストロフが付いておりまして、辞書を探しましてもこうした見出し語は見当たりません。

実は、これはちょいとした掛詞になっております。

 

「食通たちがもの申す」という文、«Les gourmands disnent.»、
また、キリスト教における七つの大罪のひとつ「大食」を指す語、«gourmandise»。
これら二つの同音異義をかけまして、«Les Gourman'disent» としております。

 

「食通・ワイン通の方が、

ワインをまず口で、

そしてワインができる風景とともに、

さらに畑やワイン造りの解説を聞くことにより頭で味わっていただきまして、

こうして十二分にワインというものを、

味覚により、嗅覚により、触覚により、視覚により、聴覚により、

すなわち五感により感じていただくことで、しっかりと満足できますように」という、

こういった願いを込めて定めました。

 

ご案内中のお喋りのなかでは、ずいぶん多くのお話をさせていただくことになるかと存じます。

もちろん、ワインのお話が中心ではありますが、
時には歴史の、時には地理の、文化の、栽培の、あるいは醸造学をはじめとした化学の、
さまざまなお話をさせていただきます。


情報量の多さから、それだけでお腹がいっぱいになってしまうということもあるやもしれません。
しかし、これらすべてを覚えていただく必要はつゆもございません。


こうした複合的・複数的な観点からワインというものを立体的にとらえることにより、
ご案内の前よりも少しでもワインについて理解を深めて頂き、
これからのワインライフがより楽しいものになれば、これ以上に喜ばしいことはございません。

 

それでは、ブルゴーニュでお会いいたしまして、

ご案内の折には、精一杯楽しみいただけるよう、お喋りをさせていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

ヴォーヌ=ロマネ村の景観

手前はロマネ=サン・ヴィヴァンの畑

 

最終更新日2017年1月2日