TGV・TERの乗り方

フランス国内をご旅行の際は、フランス国鉄(SNCF)が運営する高速列車TGVがもっとも便利な交通手段です。パリを中心としてフランス国内の各主要都市を結んでいます。
パリ〜ボーヌ間はTGVで最短2時間半。これならパリからの日帰りだって可能です。

ここでは、そんなTGVを使いこなすため、チケットの買い方から、電車の乗り方まで、写真を交えてご説明いたします。

 

チケットの購入方法

■SNCFのサイトで直接予約

    ▷チケット予約へ(外部リンク)

 

日本語には対応しておりませんがSNCFのサイトでの予約も可能です。早期・直前割引やキャンペーン割引など、おトクなチケットが多ございます。英語でのご予約も可能ですので、一度ご覧いただきまして、ご予約いただけるようでしたらこちらをおすすめいたします。

 

詳しくは、SNCFのサイト
http://www.sncf.com/
より、左端のRéservation(予約)のタブから、
Départ(出発地)をParisに、
Arrivée(到着地)をBeaune
Allée le(往路日時)
Retour le(復路日時)
をご入力いただきますとチケットを検索出来ますのでお試しください。

 

■レイルヨーロッパ・ジャパンでのご予約

 

    ▷チケット予約へ(外部リンク)

 

レイルヨーロッパ・ジャパンであれば、日本語でのご予約も可能です。

 

また、レイルヨーロッパでは区間乗車券だけでなくフランス全土やヨーロッパ周遊チケットの取り扱いもございます。ただし、フリーパスチケッ トの割当座席は非常に限られているようですので、フランス到着後のTGVの予約はお早めになさいますことをおすすめいたします。とりわけヴァカンスの時期となる夏期のフリーパスの割当分は取り合いとなるようです。

 

■現地窓口でのご購入

 現地の各駅や、SNCFの窓口でもご購入いただけます。最近は、英語を話す駅員もずいぶん増えて参りました。それでも購入に困った場合は、筆談とすることをおススメいたします。発着地、日付・時刻を書けば伝わらないということはまずありませんでしょうから。

 

問題があるとすれば、窓口の混雑でしょうか。ゆっくり働くことで有名なフランス人でございます。一組に5分ほどかかることもしばしばですので、順番待ちに15-30分ほどかかることも稀ではありません。窓口でご購入の場合は、しっかりと余裕をお持ちくださいませ。

 

■出発時間に間に合わない、そんなトキは……

当日、窓口で切符を購入しようと思ったが、混雑のため、出発時間に間に合わない!

時間に余裕を持って行動するのがベストではありますが、時には、不測の事態でギリギリになってしまうこともございます。そんなトキは、乗車して車内で切符を買ってしまうという方法もないではありません。

無賃乗車に厳しいヨーロッパですから、目的地まで切符もなしに黙って乗ってしまうというのはさすがに論外ですが、手続きがスムースに進まず、窓口が長蛇の列というのが日常茶飯事の国ですので、さまざまな部分で融通が効くのも事実です。

電車に乗ってすぐ、車掌を探し、事情を説明して申し出ることで、割増料金(7ユーロ加算/枚、2016年時点)で切符を購入することが可能です。

もちろん、これは最後の手段ですが、(少なくとも英語で事情の説明ができることという条件はつくにせよ)こうした方法があると知っておくと、イザというトキにトラブルを回避することができましょう。

 

 

乗車券には乗車前にスタンプを

 

パリからボーヌ(ディジョン)へ行く際はパリ=リヨン駅(Paris Gare de Lyon)ないしはパリ・ベルシー駅(Gare de Paris-Bercy Bourgogne-Pays d'Auvergne)からの乗車となります。駅に着いたら、モニターでどのホームから発車するかを見ます。行き先(DESTINATION)と発車時間、列車番号(train nº )(例 TGV 6781)、ホーム(VOIE)の番号(ないしはアルファベット)を確認します。
 ※ごく稀に直前に予定のホームが変更されることもございますのでご注意ください。

 ※電車のなかには前半車両と後半車両で行き先が異なるものもございます

 

乗車前には刻印機(写真)でチケットにスタンプを押しましょう。
 ※E-ticket の場合は必要ありません。
 ※車内で車掌が改鋏にまいりますのでチケットは下車するまでしっかりと保管くださいませ。
 ※TER(鈍行)の小さなチケットは、左端に寄せて刻印機にご挿入ください。

 

モニターの見方

緑のモニター(上)が到着案内、青のモニター(下)が出発案内です。

 

駅でのフランス語

 

かつてはフランス人は英語を話してくれない、といわれていましたが、現在では、駅やホテルといった場所では多かれ少なかれ英語で対応してもらえます。

 

とはいえ、看板の表記の多くはフランス語ですし、中には英語を解さぬフランス人もまだあるやもしれません。また、時刻表記もやや特殊です。そんな時のために知っていると便利な単語や表現をまとめてみました。

 

 

 

発音
意味
Train
トらン
列車
Gare
ギャーる
Voie
ヴワ
ホーム
Quai
プラットホーム
Billet
ビイェ
チケット
Allée-simple
アレ・サンプル
片道
Allée-retour
アレ・るトゥーる
往復
Allée
アレ
往路
Retour
るトゥーる
復路
Siège
スィエージュ
座席
Heure
ウーる
時刻
Départ
デパーる
出発
Arrivée
アりヴェ
到着
Destination
デスティナスィオン
到着地
Provenance
プろヴナンス
出発地
nº/numéro
ニュメろ
番号
à l'heure
ア・ルーる
定刻
retard
るターる
遅延
suprimé
スュプりメ
欠便

 

 


時刻表期

 

フランスでの時刻表記は以下の様に、時間と分の間に "h" を入れて行なわれます。

   07h30   07時30分

   19h00   19時30分

 

日時の指定

 

Un billet à Beaune, s'il vous plaît. De Paris à Beaune.
アン・ビイェ・ア・ボーヌ、スィル・ヴ・プレ。ド・パりア・ボーヌ
ボーヌまでの切符を一枚お願いします。パリからボーヌです。

 

斜体の部分を希望の都市に変えれば、パリ〜ボーヌ間以外でもお使いいただけます。

赤字が目的地青字が出発地です。

 

時刻や日付は、覚えることが膨大となりますので、筆談とするのがいいでしょう。
例えば次の様に。

Allée vers 7h30
往路は7時半ごろ
Retour vers 19h00
復路は19時ごろ

 

 

最終更新日 2017年1月7日